想い出袋 

   想い出袋  高大生      卒業文集 生きがい13号

 

 三木市高齢者大学 第13期生 (平成16年度卒)

 

 

 「老いを生きる」を考える        3年3組    T.T

 1935年生まれ、世界的な恐慌の中、少年期は第2次世界大戦で耐乏生活を強いられました。 生活のためもあって16歳で逓信講習所(兵庫電気通信学園、有線通信オペレーター)に入り逓信省に就職しました。
その後 電気通信省、日本電信電話公社、NTTと変わっていきますが、追いつき追い越せを合言葉に戦後を生き抜いてきました。 私も今年で満69歳になりました。 シックスナインです。 若い頃ならすぐに異性を連想したものですが、今はどう転んでも大丈夫な、角の取れた円熟の年代に少し近ずいたかなと思えるようになりました。
長寿、少子、高度情報化社会の中にいて、年金で生活できる自分たちを考えるとき、子供(息子)4人を育てることが出来たことを喜び、これからは好きなことや、やりたいこともはじめてみようかと家内と話し合いました。
いかに老いを迎え入れるか、受け止めるかについては、かねてから心にとめておりましたが、高大生になって、20周年記念講演で井上正敏先生の「朱夏、白秋の人生と向き合う」とめぐり合い、受講して、共生、交流、希望、この10か条を座右に置こうと決めました。  入学した1学年のときに「健康づくりについての話し合い」に参加する機会があり、「生涯元気で自分のしたいことが出きるために」どのようにすべきかについて話し合いました。  健康を維持する努力が大切と、 その心がけるべき事項(1〜6)がまとまりました。 健康維持のための体の運動は、山歩きやハイキングとあれこれ参加しています。 一方頭の体操はパソコンとなじむ中で 人間のすばらしさ、頭脳のすばらしさを知ることとなり元気も沸いてきました。生まれつき頭は良くない方と親のせいにして怠けておりましたが、良くないのはマイコンに用いているプログラムソフトの方で古い程度の低いプログラムソフトでは、 それなりの働きしかできません。 人生の節々で、そのときに一番ふさわしいプログラムに切り替えていく努力をしていけば、頭脳は誰にも引けをとらない、すばらしい働きをするようです。私のそばにあるパソコンのソフトはWin98ですが、機会あるごとにアップデートを実行して最善に努めているといろいろ教えてくれます。
学生自治会のクラブ活動では、パソコンとゲートボールの両方に入っておりますが、私にとってゲートボールは健康維持とボケ防止に有効に働いているように思えます。あまり経費を必要とせず、結構熱中して楽しめますので皆さんにもお勧めできるスポーツと思います。
[継続は力なり」と聞きます。これからは何事も自分のためだけでなく、学長の言われますように周囲の人たちにも皆のためにもなるように、へこたれずに努力して参りたいと存じます。

 

 

 

「共生、交流、希望」  10ヶ条
1. 常にプラス思考でネアカ、かつ前向きに生き、周囲を明るくするよう心掛けること。
2. いつまでも好奇心や感動する心を失わず、みずみずしい歓声を持ち続けること。
3. 新しいことに目を背けず、進んで挑戦する積極性と、旺盛なる行動力を持つこと。
4. 社会の動向や国際情勢にも深い関心を持ち、生涯学習を友とすること。
5. 他人の欠点はあげつらわず、美点を見詰めてよい人間関係を作るように努めること。
6. 人の意見によく耳を傾け、とるべきものは進んで取り入れること。
7. 空念仏を唱えるのではなく、有言実行に努めること。
8. たとえ小さなことでも世のため人のためになりそうなことは躊躇せず実行すること。
9. 病気やケガには転ばぬ先の杖、何より予防に万全を期すこと。
10. 今日の命を大切にして、万物に生かされていると思い、感謝の念を忘れないこと。
 

  頭の体操・仲間とゲートボール・tomiotakada1106@ybb.ne.jp

 

 個人としての健康つくり
1. 長続きする運動(スポーツ)を選ぶ、楽しみながら出来るものが理想。
2. 毎日出来る運動がよい、生活パターンがつくりやすい。
3. 運動した後疲れたと感じるものは避ける。楽しかったと感じたときは、
  意外と頭(体)は疲れを感じていない。
4. 頭の体操にもなるスポーツが理想、老人性痴呆症の予防に役立つ。
5. 出来るだけ器具や道具を用いない、屋外の運動を選ぶよう心がける。
6. 身近に実践している人の話を聞くのが近道。

 

    

 

            角の取れた円熟の69歳